- 肝臓および肺の一部欠損に関するCTスキャンの専門家意見
- メディアリリース(下記に掲載)
- 程佩明氏による全証言-デービッド・マタス弁護士によるインタビュー【こちら】
- SFOH(中国共産党による臓器収奪阻止)およびETAC(中国での臓器収奪停止 ETAC国際ネットワーク)による記者会見【こちら】
- 関連メディア報道(メディアリリース下部に記載)
メディアリリース
ニュースの要点
- 中国の国家ぐるみの臓器収奪を生き延びた初の被害者が証言
- 中国人医師が程氏の肝臓と肺の一部を強制的に摘出した新たな証拠
- 法輪功を修煉したことで長期の投獄と拷問を受けた程佩明氏
- 収監中、年3回の血液検査。臓器の状態をチェックする方法として知られる
- 「中国のゲシュタポ」610弁公室が手術への強制同意を試みた
- 劇的な亡命の末、程氏は米国のフォーラムで証言
- 移植専門家が、程氏の肝臓および左肺の一部が外科的に摘出されたことをCTスキャンから確認
- 米上院で先週提出された「法輪功保護法」が中国の臓器収奪犯罪に対応
- 中国の移植件数は毎年6万~10万件と推定。同意なく収奪された臓器が用いられている。
- 臓器を一部強制摘出する目的は不明と活動家・専門家が強調
【ワシントンD.C/ロンドン:2024年8月9日】
本日、中国が25年にわたり良心の囚人を対象に行ってきた臓器収奪犯罪の最初の生存者が、中国共産党により死の危機にさらされた壮絶な経験を世界に向けて明かす。
中国東部山東省果荘村出身の程佩明(チェン・ペイミン)氏は、ワシントンD.C.のフォーラムで、自身が受けた拘束、拷問、そして中国における臓器収奪産業の実態を体験者として証言した。
程氏は、1999年から2004年にかけて仏家功の修養法「法輪功」を実践したことで、中国国内で何度も拘束・拷問を受けたと明かしている。収監中には、移植可能な臓器の状態をチェックする目的で強制的な血液検査が年に3回行われた。2002年に法輪功迫害の終結を訴えたことを理由に8年間の実刑判決を受け、黒竜江省ハルビン刑務所に収監された。
2004年7月には大慶刑務所に移送され、看守から組織的に拷問を受け、「法輪功」を放棄するよう強要された。同年11月、耐え難い「大字型拷問」(四肢を縛り引き延ばす拘束拷問)の末、絶望した程氏は、拷問室の窓際にあった小さな錆びた釘と切れ味のない刃物片を飲み込んだ。
飲み込んだことで健康を害することはなかったが、2004年11月16日、強制的に病院へ連行された。中国共産党の悪名高い「610弁公室」の職員が手術への同意書に署名するよう圧力をかけたが、程氏はこれを拒否。その後看守に押さえつけられ、正体不明の薬剤を注射されて意識を失った。手術前に家族は「手術の死亡率は80%」と告げられた。
2004年11月19日、程氏が目覚めた時、病院のベッドに足を縛られ点滴を固定され、左胸にはドレーン、鼻には酸素チューブが挿入され、左胸部には35cmもの大きな切開痕があった。通常、類似の異物除去には、口から内視鏡で胃まで挿入して摘出する方法がとられるが、程氏の場合は広範囲の開胸手術が行われていた。
移植専門家はCT検査により「左肝葉の第2・第3区域および左肺下葉の半分の欠損」を確認。これらのスキャン画像とこの事例の報告書は、フォーラムで公開された【1】。
手術の目的は不明だが、肝臓の第2・第3区域の摘出は、小児肝移植のために開発された技術と一致している。また、専門家によれば非倫理的な医学実験であった可能性も否定できない。
強制手術の後、程氏は呼吸困難や極度の疲労に苦しみながら大慶刑務所に再び収監された。
その後も看守による拷問が続く中、程氏は「法輪功」の放棄を拒み続けた。2006年3月にはハンガーストライキを決行し、龍南病院へ移送された。病院到着時、妹が同行しており、ベッドに拘束されながら「手術予定」と宣告された。看守が妹に「彼は刃物を飲み込んだため、手術の死亡率は80%」と説明した。家族がこの説明を受けるのは2度目だったが、今回は程氏にも家族にも手術の同意は一切求められなかった。
この2度目の病院搬送では、事前に「何も飲み込んでいなかった」こと、「手術が必要な疾患もなかった」ことを程氏は明言している。程氏は「当局が自分を殺害する計画だった」と考えている。
その夜、手術予定前に程氏は足かせを外してもらい、廊下向かいのトイレを使用後、病室に戻った。看守は足かせをかけるのを忘れて寝てしまい、程氏は病院内の非常階段を通って脱出に成功した。
14年にわたり中国当局の追手から逃亡した。そのうちの5年間はタイで国連難民として認定。2020年7月に米国に入国した。
ワシントンD.C.のフォーラムでは、自らの死を目前にした体験と中国で続く臓器収奪の実態を世界に向けて訴えた。
程氏、中国の臓器収奪の恐怖を語る
彼らが無理やり私を病院に連れて行ったとき、手術の同意書に署名するよう何度も迫られました。私は断りましたが、6人の看守に押さえつけられて何かを注射されました。次に覚えているのは、病院のベッドで鼻に管が入れられ、意識がもうろうとし、脇腹の包帯の下から血の混じった液体が管を通して流れていたことでした。ベッドにも拘束されたままでした。再び病院で『手術が必要だ』と言われたとき、今度こそ本当に殺されると思いました。
臓器収奪は、中国で良心の囚人を殺害し、その臓器を摘出して、金銭を支払う患者へ移植する行為を指す。
2020年、「中国(臓器収奪)法廷」(著名な人権弁護士ジェフリー・ナイス卿が議長を務めた )は、中国が長年、主に仏家功の修養法「法輪功」実践者を含む良心の囚人から臓器を強制的に摘出してきた事実を「合理的な疑いを超える証拠でもって」認定した。また、この行為が人道に対する罪に該当することも明らかにしている。毎年6万~10万件もの臓器移植が行われていると推定され、その多くの臓器はドナーの同意なく入手されている【2】。現在ではウイグル人のイスラム教徒も臓器目的で殺害されている証拠が構築している【3】。
専門家・活動家のコメント
中国での臓器収奪停止 ETAC国際ネットワーク 国際諮問委員会 議長 ウェンディ・ロジャーズ教授のコメント:
この事例は外科手術の暴行であり、臓器の一部が盗み取られ、激しい苦痛と被害がもたらされました。中国では良心の囚人の人権が無残に踏みにじられていることを象徴しています。程氏は不当に拘束され拷問を受けた上、医師らに薬物を投与され、医学的必要性もなく、同意の機会さえ与えられない状態で臓器の一部を摘出されました。
なぜ中国の医師が程氏の肝臓や肺の一部を摘出したのかは私には分かりませんが、彼にはそのような手術を必要とする病気や疾患はありませんでした。摘出部位は小児移植用の肝組織採取と一致していますが、実際の目的が小児移植であったのかは判断できません。
確かなことは、程氏が法輪功実践者であったために、組織的な迫害・投獄・拷問の一環として外科手術の暴行を受けたということです。
ETAC共同創設者 デービッド・マタス国際弁護士のコメント:
程氏は、法輪功実践者で臓器収奪の被害に遭った意味で“典型的”ではありますが、致命的な臓器である肝臓や肺を部分的に摘出されながら生き延び、中国当局と中国自体の両方から逃げ延びた点で“異例”でもあります。
他の法輪功実践者と同様、程氏も臓器摘出の事前告知を一切受けておらず、後から知らされることもありませんでした。彼が知ったのは中国脱出後、医療検査を受けたときでした。
生還・逃亡という意味で極めて珍しい事例ですが、その被害実態自体は法輪功迫害の残虐さ、すなわち臓器収奪という大量殺害が“通常のこと”である現実を如実に示しています。
「中国(臓器収奪)法廷」の厳しい裁定を受け、世界各国では、中国の違法な臓器収奪に対し行動を求める声が高まっている。
米国下院では超党派で「法輪功保護法案【4】」が可決し、先週、マルコ・ルビオ上院議員が提出、ロン・ジョンソン、ロジャー・マーシャル両上院議員が共同提出した。法案は、特に法輪功実践者を標的とした臓器収奪に関与した者への制裁規定を含むもので、米国務長官による中国の臓器移植政策と実態の報告義務も課している。
(訳注:この後米国の政権が交替したため、2025年に新たな「法輪功保護法案」が提出され、5月5日に米下院で全会一致で可決している。)
ラントス人権・正義財団プレジデント カトリーナ・ランタス・スウェット博士のコメント:
当財団では、程氏にご自身が受けた衝撃的な体験について直接インタビューする機会があり、その証言は誠実かつ極めて深刻なものでした。本日提示された資料は、臓器収奪という深刻な人権侵害が中国で今なお起きていることを裏付ける重要な証拠です。中国政府がいくら否定しても、こうした基本的人権の甚だしい侵害は続いており、さらに多くの人に現状を知ってもらい、これを阻止するための法制度・政策を政府に強く求めていく必要があります。
程氏が勇気をもって体験を公開したことを高く評価します。中国政府は必要とあらば国境を越えた弾圧行為も辞さず、そうしたなかで語ろうとする決断は、本当に尊敬すべき勇気だと思います。
共産主義犠牲者記念基金(VOC)プレジデント エリック・パターソン博士のコメント:
この生存者の証言は、強制的な外科手術や深刻な人権侵害の憂慮すべき証拠を明らかにしている。当基金は本人の意に反する医療介入・虐待、特に弱い立場の人々を対象として臓器収奪行為に強く反対します。
この事例は、中国共産党による医療上の残虐行為に対処する緊急性を浮き彫りにしています。私たちはすべての被害者の方々と連帯し、「法輪功保護法」のような措置への支持も含め、こうした残虐行為を防ぐための確固たる対応を求めます。これらの人権侵害を終わらせ、加害者の責任を追及するために、力を合わせて取り組むことが不可欠です。
関連メディア報道(英語)
- BMJ (British Medical Journal) – https://www.bmj.com/content/386/bmj.q1786
- The Diplomat – https://thediplomat.com/2024/08/first-known-survivor-of-chinas-forced-organ-harvesting-speaks-out/
- The Telegraph – https://www.telegraph.co.uk/world-news/2024/08/09/organ-harvesting-survivor-cheng-pei-ming-china/
- The Mirror –https://www.themirror.com/news/world-news/survivor-chinas-forced-organ-harvesting-636991
- UCA – https://www.ucanews.com/news/first-known-survivor-of-chinas-evil-serves-as-a-wake-up-call/106009
- The Epoch Times – https://www.theepochtimes.com/china/man-who-survived-removal-of-part-of-liver-lung-in-chinese-prison-speaks-out-5703183
- That is China – https://www.thatischina.com/2024/08/09/china-sedated-a-victim-of-organ-harvesting-and-removed-parts-of-his-liver-and-lungs-for-sale/
- Empressive Naija – https://www.empressivenaija.com/2024/08/chinese-organ-harvesting-victim-woke-up.html
- Call Me Stormy – https://callmestormy.net/tag/cheng-peiming/
- Head Topics – https://headtopics.com/uk/first-known-survivor-of-china-s-secret-organ-harvesting-57149784
- Daily Telegraph – https://www.dailytelegraph.com.au/news/chinas-barbaric-practice-of-live-organ-harvesting-exposed-by-survivor/news-story/1130d6faeae49b8b39bfa372aed144e8
- Ground News – https://ground.news/article/chinas-barbaric-practice-of-live-organ-harvesting-exposed-by-survivor
X(旧Twitter)投稿
- https://x.com/Telegraph/status/1821924867190485452
- https://x.com/Diplomat_APAC/status/1822669807910523013
- https://x.com/MetroUK/status/1821758747896680448
脚注
【1】FORCED REMOVAL OF SEGMENTS 2 & 3 OF LIVER AND PART OF LUNG FROM PRISONER OF CONSCIENCE IN CHINA, Dr Charles Lee and Professor Sen Nieh (July 2024)
【2】Bloody Harvest / The Slaughter: An Update”, David Kilgour, Ethan Gutmann, David Matas (2016)
【3】Congressional Executive Commission on China, ‘What more must be done?’ (2024)
【4】Rubio Introduces Bills Countering Communist China’s Influence (2024)








