国連人権理事会における普遍的・定期的レビュー(UPR)に関するETAC声明:
中国は病院の報告書に記されている大量の移植件数の釈明をすべき
ETACの声明
中国は、国連人権理事会における普遍的・定期的レビュー(UPR)で、病院の報告書から算出された年間最高10万件という(2016年の公式発表の13,236件を遥かに上回る)大量の移植件数の釈明をすべきである。
調査者デービッド・マタス、デービッド・キルガー、イーサン・ガットマンは、臓器源を良心の囚人と見定めた。チベット人、ウイグル人、家庭教会の信徒、主要な犠牲者である精神修養法・法輪功の修煉者を指す。下記を参照のこと。
- 中国の隠蔽された臓器移植産業に関する調査報告書(英語)
- 臓器提供と臓器移植に関する国際データ(英語)(訳注:Chinaを選定し、年を選定するとデータがでてきます)
欧州議会、カナダ下院の外交・国際開発委員会の国際人権に関する小委員会は、良心の囚人を臓器源としているという報告書を「継続的で信頼がおける」としている。下記を参照のこと。
拷問に関する国連報告官と拷問に関する国連委員会は、認定可能な臓器源の数と移植件数との格差を説明するよう、中国に要求している。下記を参照のこと。
- 拷問その他の残酷、非人道的、品位を汚す扱い・懲罰に関する特別報告官の報告書: Manfred Nowak(英語)
- 宗教、信念の自由に関する特別報告官の報告書:Asma Jahangir(英語)
- 拷問に反対する委員会による総括所見(6ヶ国語)
- 中国に関する第5回定期報告書の総括所見(6ヶ国語)
欧州議会、拷問に関する国連委員会、米国下院議会は、中国での臓器移植濫用に関する信頼のおける透明性のある独立調査に中国政府が協力することを要求している。下記を参照のこと
「中国は、監獄や拘束設備での臓器収奪に関する疑惑にどのように反応するか?これらの疑惑を解消するために、年間の臓器移植件数と合法的な臓器源に関するデータを提出することができるか?」下記を参照のこと。
中国政府は良心の囚人からの臓器収奪は否定し、死刑囚の臓器源は停止され、中国政府は全ての移植用臓器は臓器提供によるものであると主張している。
臓器源は自主的提供であると中国政府は主張するが、臓器提供センターの提供数と、患者間の調整なしで事前予約された移植手術の件数とは符合しない。中国政府の統計による移植件数は、個々の病院での移植件数を統合した数値に符合しない。ドイツからの質問に中国が納得のいく回答が出せない場合、もしくは中国が質問に答えない場合、各国はこの問題を追求し続けるべきである。
中国を対象としたUPR参加国すべては、中国での臓器移植濫用に関する、信頼のおける不穏な証拠が継続的に出ていることを主張すべきである。同時に、この証拠に取組む独立した国際調査に中国が協力する必要性があることを主張すべきだ。
詳細はデービッド・マタスdmatas@mts.net へ。
(11月3日にETACが発表したプレスリリース)