中国共産党の元指導者、江沢民が2022年11月30日、白血病と多臓器不全で亡くなったと伝えられた。享年 96歳。
江沢民は1993年から2003年まで共産主義政権の最高指導者であり、1999年、精神修養法である法輪功を実践する人々に対して残忍な迫害運動を発動させ、主導的な役割を果たした。法輪功学習者からの臓器収奪を命じた証拠も存在している。史上最悪の人権侵害者に挙げられる。
カナダのマグニツキー法の草案の一部、臓器収奪に関わる中国の高官と外科医の詳細(「中国・民衆法廷」に提出された資料)に、江沢民の詳細なプロフィールがある。PDF 56ページより(英文)。
江沢民は、法輪功の撲滅命令を実行するために、「610弁公室」と呼ばれる法規を超越する共産党の組織を設立・監督した。
中国はすでに死刑囚の臓器を移植手術に使用し、国際的に非難されていたが、江沢民は法輪功学習者を臓器の供給源に使用するよう命じた。拘束された法輪功学習者は、血液検査と臓器スキャンを受け、大量の臓器「ドナー」のプール(備蓄)となった。
(臓器収奪の存在を示す基本的な枠組みは、上述のマグニツキー法草案の黄潔夫に関するプロフィールp.31 Introduction1−4に記述されている。PDF 31ページより 英文)
臓器収奪
2014年9月30日、法輪功迫害を追跡調査する国際組織(WOIPFG)の調査員が、中国人民解放軍総合後勤部の元衛生部長、白書忠に電話をかけた 。 白書忠は、法輪功学習者からの臓器収奪は江沢民が命じたものだと述べている。明確で明白な音声記録が残されされている。
検証:「中国・民衆法廷」の依頼で、著名な音響学者ピーター・フレンチ教授が、この電話の声の真偽を検証し、白書忠であることが確証。フレンチ教授の報告書はこちらへ(PDF 英文)。
また、合計4本の通話に対する独立した中国人スピーカーによる検証記録はこちらへ(Database英文)。
通話内容の邦訳
調査者:あなたが総合後勤部衛生部長を務めていた時、法輪功学習者の臓器を摘出して移植手術に使うことは当時の総合後勤部・王克部長の命令だったのですか? それとも軍事委員会が直接下した命令だったのですか?
白書忠:当時は江主席が下した命令です。当時1つの通達があって、通達の内容はつまり、そのことを展開するという通達です。臓器移植のことです。その後、江主席は、聞くところによると、通達を出しました。つまり腎臓を売ったり手術をしたりするなど。腎臓移植を展開したのは軍だけではありません。
調査者:情報を得たのですが、当時、連合後勤部では数多くの法輪功を、臓器ドナーとして拘束した。そうですか?
白書忠:当時のことですね。少なくともこのように覚えています。江主席が通達を出した後、法輪功の人々に対して多くのことをしました。
調査者:あなた方(人民解放軍の総合後勤部)と連合後勤部第1分部と第2分部(第40分部も含む)が、軍病院の担当でしたね。彼らを直接監視する立場にありましたか?
白書忠:軍病院は我々が直接管理しました。総合後勤部の直属だからです。何度も注文がありました。当時、江はこのことに非常に注意を払い、とても重視していましたから。
調査者:誰がこの問題をとても重視していたのですか?
白書忠:江です。当時、在位していましたから。この問題に多大な注意を払っていました。書面による通達がありました。
調査者:1998年から2004年にかけて…
白書忠:そうです。1998年から2004年にかけて私は総合後勤部衛生部長でした。
出典:集広舎「臓器狩りー中国・民衆法廷」第19回 国家犯罪を示す電話録音より
実録(中国語)はこちら:https://www.zhuichaguoji.org/sites/default/files/investigation_report/2014/09/44818_baishuzhong10sep-2-final-mp3.mp3
また、2006年9月13日、WOIPFGは、ドイツのハンブルクを訪問中の当時の商務部長(大臣)薄熙来にも電話を入れた。「(中略)法輪功学習者の生体臓器収奪について、あれはあなたの命令ですか、それとも江沢民の命令ですか」と質問したところ、薄熙来は「江沢民主席の命令です」と答えている(前述のPDF英文p.23 段落72)。
法輪功学習者に対する迫害と臓器収奪は現在も続いている。