2017年度フリーダム・ハウスによる報告書『中国の精神性のための戦い』
臓器収奪に言及
2017年1月に発表されたフリーダム・ハウスによる報告書『中国の精神性のための戦い』の「金銭の流れ:濫費、搾取、臓器収奪」の章に次のような記述があります。「非人間化のプロパガンダ、拘禁中の苛酷な虐待、究極の経済的搾取の形態が報告されている。つまり、法輪功拘束者を殺害し、臓器を収奪し、数十億ドルの産業の一環として中国人の患者および『移植ツーリズム』で中国に来る国外の患者に高額で売りつけるというものだ。2006年に最初の疑惑が表面化し、国外のジャーナリストや法律専門家による複数の調査で、これらは信頼性のおける情報であるとし、医療界には懸念の声を上げる者もいる。
中国の移植において、臓器の供給源に重大な問題があることに疑う余地はない。これらの臓器源の徹底調査は、同リサーチの範囲外である。フリーダム・ハウスは、他の調査者が収集した(中国人医師への電話を含む)証拠を検討し、拘禁中に行われた血液検査に関して良心の囚人として拘束された経験のある法輪功修煉者(複数名)から詳細に聞き取り調査し、中国への渡航移植者を患者とする台湾の医者(1名)と話し、2011年に拘禁された法輪功からの臓器収奪を直接的に経験した軍病院の職員を友人とする者とも会った。これらの調査から、2000年代初頭から拘束された法輪功は臓器のために大量に殺害されてきたという信頼性ある証拠が確認された。
虐待の継続を示す要因がいくつかある。過去10年間の司法に基づく処刑者数の減少にも拘わらず、中国の臓器移植産業は大規模であり、さらに成長を続けている。処刑者からの臓器摘出の問題を認めた後、中国政府は自主的な臓器提供システムを導入したが、その規模は小さい。さらに、2014年、中国衛生部の幹部の役人が、臓器提供に「自発的」な合意を表明できる立場にない囚人の臓器も、臓器提供システムのデータベースに登録されることを表明している。
中国の医療機関による公表された移植件数のデータを詳細に研究した2016年6月の調査によると、実際の移植の規模は、中国側が引用する年間移植件数1万件の数値を数倍上回ることが判明している。臓器供給数と実際の移植件数の格差は、これまで信じられていた数値より大きいことを示すものであり、法輪功修煉者、その他の良心の囚人、犯罪による拘留者への危険をさらに増加させている」
全レポート(英語)を読む/ダウンロードする – https://freedomhouse.org/report/china-religious-freedom